わたしにできるはずがないと思っていませんか?

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ドラムの生徒さんで、中学生の男の子がいます

 

ドラムはとっても上手で、始めたばかりの頃から

かなりずば抜けていました

飲み込みも早く、理解力もあり

そして何しろよく手足が動きます

 

でもね、その子、学校の勉強が

全くダメなんです

 

ご両親ともお話ししたことがあるんですが

やっぱり、お二人とも、

彼は勉強ができない子供だと思っているようです

 

でも、ドラムのことならあんなにすぐに記憶できて

あとまでよく覚えいるし、感覚的にもとても

冴えている

 

この子の頭が悪いわけはないのです

 

そして、よくよく話を聞いてみると

小学校の低学年の頃に

ダメだ、できないやつだと、先生や周りの人から

烙印を押されてしまったようなのです

 

そうなると、脳の仕組み的に

自分はダメ、と振舞いますから

記憶しようとしても、脳は働きません

 

しかも、漢字を覚えたり算数の問題を解くことに

なんの魅力も感じてないのですから

興味のないことは、誰だって覚えることはできません

 

これ、一生彼の中でつきまとうのか??

と思うと、いたたまれず

今日、彼に伝えました。

 

あなたは頭が悪くなんてないよ、と。

いままで漢字とか算数をやる意味がわからなくて

興味が持てなかったから、そういう現象が起きただけだよ、と。

 

脳内の自分のレッテルが

剥がれてくれたらいいなと祈りつつ。

 

そして、ふと

私の父のことを思い出しました。

 

うちの父は、

とても聡明な、明るくて面白い人だったのですが

戦時中で、母子家庭で育った父は

家にお金がないことで、中学までしかいけなかったのです

 

それが彼のコンプレックスになっていました

学がないという言い方をしていましたが

俺は学がないから、と、なにかあるごとにぼやいていました

 

でも、人なつっこくて面白い人でしたので

友人も多かったんです

 

彼は晩年、母が他界したあとに

友人だった、大きな会社の社長さんに誘われて

一緒に大阪に旅に行くことになったのです

 

ところが、普段ちょっとしたところで

会話してるだけなら気にならないはずなのに

一緒に旅をする、寝食をともにすると思うと

彼の中で、コンプレックスが発動しました

 

自分の学がないことがバレたらどうしようと

バカにされるのではないだろうか?

嫌われるのではないだろうか?

 

おそらくそんなふうに感じたのかもしれません

私にちらっとそんなようなことを言っていたときに

わたしは、これは、一悶着起こるかもしれないと、心配していました

 

これはこのコンプレックスを克服するチャンスなのでは?

と、その頃の私には思えなかったので、

余計な心配もしてしまいました

 

さて、思った通りに、旅先で喧嘩をして

その後、その社長さんとは、

会うこともなくなってしまったようでした

 

そのことを思い出すと、もうすこし早く

私がヒーリングをできるようになっていたらなと

思います

そんな父は、もう天国にいます。

 

父はまた来世その課題をもって

生まれてくるのかもしれません

 

ドラムの生徒さんに、シンパシーを感じるのは

父のことがあったからなんだなぁと思い出しました

 

勘違いの思い込みのせいで

自分の人生が小さくまとまっているなら

一つ試してほしいことがあります

 

「出来事」と「わたし」は

切り離してみてください

 

例えば、うちの父なら、

中学しか出てない、というのは、単なるそういう出来事です

その出来事は自分の本質とは関係ありません

 

「わたし」が中学しか出ていないのではなくて

中学までしか行けなかったという現象が過去にあった

というだけです

 

たとえば、過去に、テストで悪い成績をとったことで

学校の先生にみんなの前で叱られたなら、

私が、先生にできない子と叱られたのではなく

 

悪い成績という現象が過去にあり

その出来事に対して先生が感情的になる現象が起きた

ということです。

 

私という意識は、本来は、出来事には影響は受けないです

これは、話し始めるとふか〜いお話になるので

また別の機会に。

 

本来の自分を取り戻すお手伝いができたらしあわせです

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コメント

    • 久保恵美
    • 2021年 5月 04日

    「出来事」と「わたし」
    を切り離す。

    今 とっても腑に落ちました!
    切り離すことができれば、
    いつも happyな今を生きていけるのかな〜と
    ワクワクしています。
    「わたし」を
    大切にして生きたいと思いました〜♪。
    素敵な お話ありがとうございました。

    • 恵美さん、切り離すという部分に気づいてくださりありがとうございます!
      そうなんですよね〜!誰かに何か指摘されたとき、自分を否定されたと思ってしまうのが普通ですが
      それは、本当は違うんですよね。
      みんながそれに気づくと、言う方も、もっと違った言い方ができるようになっていく
      そんな風にチェンジできるとどんどん社会は変わっていくのだと思います
      子供たちと接する恵美さんが気づかれると、子供たちも変わっていく
      そして社会が変わっていく。ありがとうございます!!

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