周波数のお話:その1<440Hzと528Hz>
周波数に関して
いろんな間違った情報が流れていて
混乱するので
まとめを上げておきます
レオナルド・G・ホロウィッツ博士の
『ジョンレノンを殺した狂気の調律 A=440Hz』という本が出版され
440Hzは悪であるという感じの認識が広まりました
440Hzは「ラ」の音です
調律をするとき、ミュージシャンは
「ラ」の音をその日の共通認識の周波数
(大抵は、440~444の間のどれか)に合わせて
そこから自分の楽器の全体が
調和するように調律します
調律の仕方には、一番多く使われている『平均律』と
最近もてはやされている、『純正律』という調律の仕方が
もっとも人気がある調律です
純正律とは、弦を半分で押さえると、オクターブ上
弦の2/3のところで押さえると5度、、、
のように物理的な長さによって決まる音で
音程を決定していくものです
その純正律で
「ラ」を440に調律した場合
高い「ド」は、528Hzになります
しかし、現在、音楽はほとんどが
平均律で作られています
理由は、純正律で調律すると
曲中での転調や
調の違う曲を演奏した時に
気持ちが悪い響きになってしまうためです
平均律とは、曲の中で転調したり
コンサートなどで別の調の音楽を演奏しても
おしなべて、心地よく響くように
うまい具合に微妙にあいだをとったりして
調律したものです
440Hzにラを合わせると、
平均律での高い「ド」は、
523Hzくらいになります
近年は、ロック系も441Hz〜442Hz
クラシックでは、441~444、また、445Hzで調律することもあります
「ラ」を、444Hzで、調律した場合
平均律での高い「ド」は、528Hzです
528Hzを「ミ」と言っている人がいましたので
質問すると
移動「ド」にすると「ミ」になるというような解説
移動「ド」というのは
たとえば、調がイ短調の場合
「ラ」が基音になりますから
そこを「ド」として歌うと
ドレミで歌いやすいということで
便宜上そうしているだけです
イ短調の場合、「ド」の音を
「ミ」として歌います
ドは、移動ドでは
ドレミファソラシどこにでも移動します
528Hzを「ミ」とするのは間違いで、
528は「ド」C5付近 になります
音を周波数にすると
微妙な違いで
全く違うもののように感じるかもしれませんが
単体で聴く場合には
1Hz違っても、その違いがわかる人は少ないと思います
並べて聞けば、違いはわかります
また、組み合わせる音との兼ね合いで
違いはわかります
そして、もう少し言えば
周波数が近くなれば
ぴったりでなくても
共鳴振動は起こります
また、オクターブも共鳴します
基本的に身体で気持ち悪いと感じるものは
身体に悪い音、
と思っていてください
たとえば、大きすぎる音とか
黒板を引っ掻くような音は
身体にとって良くない音になります
また、たとえば、
隣り合った「ミ」と「ファ」
隣り合った「シ」と「ド」
のように、近くの半音は
身体に緊張感や不快感がおきます
しかし、これがオクターブずれると
気持ちよく響きます
「ド、ミ、ソ、シ」という響きは
メジャー7という響きになり
美しい印象を受けると思います
また隣の半音をぶつけるとしても
それ単体ではなく
他の音が一緒になると
おしゃれな響きになったりします
こちらは、「ラ、ミ、ファ、ド」です
ちょっと不調和な音があっても
大勢になると全体が調和してくるということ
人間社会と似ているなと感じます^^
面白いですよね!
長くなったので、今回はこれくらいにしておきますね!!
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